デコボコ息子ワールド考 6.支援級の中の人たち

息子は小5から通常級から支援級に籍を移しました。

 

支援級って一体どんなクラスなんだろう?

 

私は息子が通うまでは「(支援級と呼ばれている)障害のある子が通うクラスが、小学校内にあるんだな」くらいの認識でした。

支援級で何が行われているのか、どんな子ども達や先生がいるのか、入るまで全く知りませんでした。

 

息子が小学校4年生の3月に、私は支援級の先生との打ち合わせをしました。支援級には、知的障害児クラスと情緒障害児クラスがあって、息子は情緒障害児クラスになることと、前年度から引き続き支援級担当の先生が担任になることのみが分かりました。

 

そして、小学校5年生の始業式の日、息子は、始業式終了後にはじめて支援級に向かいました。

クラスには息子あわせて4~6年生の男子7名。担任の先生は30代の男の先生でした。

クラス内の特徴は、大きなホワイドボードに、その日の1時間目~6時間目の予定が書かれていること、1人ずつの連絡箱があることなどでした。

 

通常級では短い時間で終わる朝の会を、支援級では1時間目全部を使って、予定を1個1個確認したり、マラソンや体を動かすことを取り入れていました。また交流級と言って、通常級で受けたい教科の授業を受けに行く子もたくさんいました(大学の授業に似ている感じ)。

 

支援級ならでは授業として、畑の作業や、行事に使う飾りづくり、バザーの販売商品の作成(売り上げはお別れ遠足のおやつになる!)、他校の支援級との交流会(年3回ぐらい)、支援級のある中学校との交流会、市内の支援級全部が集まって体育館で大運動会、課外活動(宿泊学習、お別れ遠足など)などがありました。

 

支援級は、「子どもが社会での生活ができるように支援する(自立が目標)」ことに重きを置いているので、手先や体を使ったことが多くあります。紐を結ぶ、上履きを洗うなど、生活で行うことも授業の中で学んでいました。勉強が苦手な子はこういう活動の方が学校でイキイキすごせるんじゃないかな……と思ったりしました。バザー販売では、息子は売り子として張り切って、みんなで作った作品を売りに売りまくって褒められまくっていました。

 

半面、学習面は交流級に行かない限りは、支援級内の混合学年で教科を学ぶ(高学年にはやさしめなど)ことと、ドリルなどを使って自習をするだけになります。

 

通知表に数字の評価はなく、全て先生からのコメントをいただいたのも、最初驚きました。でも、一個一個の項目について、できたことは褒めて、苦手なことには寄り添っているコメントは、親としては数字よりも温かく感じました。

 

息子たちの先生は、元通常級の担任の先生と、長く支援級に関わってきた主任、教科補助の先生がいました。通常級は1年ごとに担任が変わりますが、支援級は何年も一緒の担任であることが多いようです。

 

住んでいる自治体では、息子が支援級に入った年に、市内の全小学校に支援級を設置したと広報していました。でも、小学校に通う子どもや親が支援級のことをどれだけ知っているかは?です。

 

「特別なクラス」ではなくて、もっとオープンに、通常クラスの子も支援級に交流に来ることもあるなど、垣根が少しずつ低くなっていくと、いいなと思っています。

 


フジヤマ燈子
フリーライター&編集者。グルメ&街&ひとの取材記事を手掛ける。子どもの頃から「なぜ?なに?っ子」で、親や大人を質問攻めにしたことは数知れず。大人になった今もその問いは続く。自閉症スペクトラムのゲーム&歴史オタクな息子(2007年生まれ)とサッカー観戦が大好きなみずがめ座の夫と暮らす。音楽&ライブ&本屋・図書館巡りが大好き。ビール党から日本酒党へ移行中。
note:発達デコボコ息子と私

シェアする