みんなの総務部通信5号

テレワークコンサルタントの独り言

私は6月から、東京都ワークライフスタイル変革コンサルティング事業のコンサルタントとして、都内の中小企業に対して、テレワークのコンサルタントを実施しています。
久しぶりに企業の中に入って、企業の状況をヒアリングしながら、どうやったらテレワークでワークライフスタイルを変革できるのか、企業の経営者や管理部の人たちと一緒になって考えています。

 

テレワーク導入目的の変遷

コロナ禍の最初のうちは、とにかくテレワークを導入したい、他社も感染症対策としてテレワークを導入しているからうちも、という企業が多かったです。
最近は、テレワークを活用するにはどうしたらいいか、テレワーク導入したけど問題を解決してさらに改善を目指したい、という企業が増えてきました。
コロナ対策による外出自粛で、とりあえずテレワークを導入した企業も、コロナの第二波を警戒しつつ、テレワークを定着しつつ効果的に運用したいようです。

 

テレワーク導入のための課題のトレンド2つ

テレワークで今問題となっているのは、人事評価と情報セキュリティです。

人事評価

人事評価は、もう何十年も成果主義とか謳われてきましたが、テレワークになって部下が目の前にいないと、どうやって評価したらいいのかわからないという管理職の不満が爆発しています。
今までは、部下を目の前にして「頑張っている」とか「毎日長時間働いている」といって、高評価をしているケースがほとんどだったようです。
成果主義ではなく、結局、上司にどれくらいアピールしているかが、高い人事評価の決め手のようです。どんなにゴマをすっても意味ないと言われていましたが、結局は、ゴマスリが高評価の決め手だったようです。
テレワークで部下が直接見えないようになり、今後は、人事評価の方法も変わっていくのでしょうか、楽しみです。

情報セキュリティ

情報セキュリティも目に見える形しか評価しない
目に見える形でしか評価されないのは、情報セキュリティも同じです。
必要のないツールや方法で、必要以上に情報セキュリティを強化しています。
例えて言えば、ブロックで封鎖した出入り口にさらに三重の鍵を用意するような感じです。
絶対に情報漏洩を許さないと言えば聞こえがいいですが、穴がないのに穴を塞いでいるような感じで、全く無意味な対策をしているケースが多くあります。
でも、二重、三重の対策をしているから絶対に安心と言うと、経営者も納得するようで、多くの大手企業がオーバースペックの情報セキュリティ対策を実施しています。
大手企業がそんな感じですから、中小企業も無理して必要以上の情報セキュリティ対策をしているところが多く、運営費や業務効率の低下に悩んでいます。
費用の大きな負担に悩んでいても、大手企業がやっているから絶対にやらなければいけない対策だと信じ切っています。
特に最近は、ハッカーは大手企業に攻撃してもなかなか効果が得られないから、系列や下請けを狙っていると言う報道があるので、中小企業はとても警戒しているようです。
実際には、ウィルスなどは外部からはなかなか侵入せず、従業員の操作ミスなども含めた、内部からの情報流出が多いので、いくら外部からの侵入を防ごうと効果なツールを入れても、いざと言う時は全く効果がないので、無駄にツールに費用をかけるより、従業員の教育にお金をかけた方が、よほど効果的です。

コンサルタントの独り言ですから

以上の話は、あくまでもコンサルタントとして私の独り言です。
まあ、そんなケースもあるかも、というぐらいに考えていただければと思います。
人事評価は、どんなにしっかりやったところで不公平は生じるし、情報漏洩はないに越したことはありません。
どれが真実かということはなく、常に問題点を改善していく努力をすることが重要になってきます。

 


~執筆者プロフィール~

加納 勉(みんなの総務部代表)
中小企業の総務部で27年間勤務。人事・防災対応・コンプライアンス・施設管理から、社内情報システム・情報セキュリティ・品質管理など、ありとあらゆる業務を、実務だけでなく仕組み構築やマネジメントを経験しました。わからないこと、困ったことは、とにかく何とかしますので、お気軽になんでもご相談ください。
趣味はアマチュア無線(電子書籍出版しました)、ジョギング、旅行。Jリーグ大宮アルディージャの熱烈サポーターです。
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