デコボコ息子ワールド考 4.母親が自分に戻れる時間を作る

「自分一人の時間が欲しい」
これは、育児に関わる方が、きっと1度は切実に感じる欲求じゃないかと思います。

私は、息子が生まれてから、ほんのつい最近まで「自分の時間づくり」に全力で取り組んでいました。

出産を理由に仕事を辞めたものの、息子が2か月になった頃には「仕事したい熱」がぶわっと出てきていて、息子が寝ている間に履歴書を書きまくり、複数の会社に送るも、99.9%が書類の段階で「お祈りいたしますお手紙&メール」で終了。残り0.1%で面接にこぎつけたと思ったら、小さい子どもがいると伝えた時点で面接終了になったことも(涙)。

それでもめげずに(いや、ただただ、育児だけの生活がメンタル的にきつかったから)、息子が0~2歳ぐらいまでは、ネットや新聞広告などで仕事を探しながら、地域の託児付きの講座を見つけては、速攻応募して参加。講座の1~2時間の間、息子と離れて「息子の母親」という肩書も消え、「フジヤマ燈子」として学んだり、参加者と話しができるとても貴重で必要な時間になっていました。

亀の歩みですが、ライター&編集仕事がゆっくりと軌道に乗ってきたタイミングで、息子が保育園に通うようになり、そこから息子の成長に伴って「自分時間」も少しずつ増えてきました。産後はじめて一人で都内に出かけた時のすがすがしさ、身軽さは、今でも忘れられません。息子の保育園の送り迎えや、休日、病気の時の預かりなど家族や義父母、実家の協力もたくさんいただきました(都度、都度、感謝の気持ちを伝えることを忘れずに)。

そして、息子が小学生になってから、毎日不登校対応に追われ、寝ても覚めても息子のことで頭がいっぱいになりました。その時、唯一自分時間だったのは「週2日通いの仕事時間」と「息子が寝た後夜時間」と、「息子が起きる前の朝時間」に「原稿を書くこと」でした。

私にはこの仕事に向かう時間があったから、家の中が大嵐でしたが、どうにか自分を保つことができました。

私には仕事が「自分に戻れる時間」でしたが、

■寝不足解消のために、昼寝する
■子どもが寝ている夜中や早朝、録画したドラマや映画、動画を見る、ネットサーフィンする
■家の気になるところをがっつり掃除する
■時間のかかるお菓子や総菜作りをする
■ハンドメイドにいそしむ
■資格試験の勉強をする
■おひとり様ランチやおでかけ、ショッピングをする
■気の置けない友人と会って&電話で話す
■専門職の人に相談を入れる

などなど、その時に純粋に「したいこと」をする時間が確保できれば、大嵐の渦中でも、ぺちゃんこにならずに、低空飛行で倒れず自分を保つことができるのではないかと私は思います。

息子が0~3歳の乳幼児期は(全日の保育園に入るまで)、一時保育を定期的に使いました。
一定のお金はかかりますが、母親が子どもと離れて自分のための時間を得ることって、罪悪感を感じることは全くなくて、メンタルヘルスを保つために、必要不可欠なことだと思います。
(母親の罪悪感はまた別の機会にぜひ書きたいです)。

大きな話になりますが、日本の社会が「母親が自分に戻る時間」に対して、もっともっと寛容になって欲しい&手助けしてくれるサービスを気軽に使えるようになって欲しいです。

 


フジヤマ燈子
フリーライター&編集者。グルメ&街&ひとの取材記事を手掛ける。子どもの頃から「なぜ?なに?っ子」で、親や大人を質問攻めにしたことは数知れず。大人になった今もその問いは続く。自閉症スペクトラムのゲーム&歴史オタクな息子(2007年生まれ)とサッカー観戦が大好きなみずがめ座の夫と暮らす。音楽&ライブ&本屋・図書館巡りが大好き。ビール党から日本酒党へ移行中。
note:発達デコボコ息子と私

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