まろんと行く散歩道 vol.7

私がまんなか世代になって、我が家にやって来た、愛犬まろんと一緒に歩むコラムにどうぞお付き合いください。

~止まる~

 

私が踏切を渡ろうとするとき、98パーセントの確率で遮断機が下ります。
99パーセントと言っても過言ではないかも。
だから夫は、私と一緒の外出中に踏切が見えると、私より先に渡るために走ります。
そして、少し後に私が渡ろうとすると・・・カンカンカン。
車での外出も、踏切に着いたと同時にカンカンカン。
そのたびに「あ~~!」という怒りの声。

 

昔から、「どうしてかな~」と考えていたのですが、ある人からこんなことを言われ腑に落ちたのです。
「1分間、ゆっくり落ち着きなさいってことじゃない?」

 

遮断機が下りていたら、当然進むことができません。
自分が運転していたら、なおさら何もできない時間。
だからこそ、その時間を深呼吸して落ち着いて考える時間にすればいい
「今日の空、きれいだな~」そんなことを考える1分間も良いものです。
まんなか世代に来るまで、人生で何度か遮断機が下りて、前に進めないことがありました。
その一番が流産です。
自分ではどうしようもなくて、下りた遮断機を上げる気力もありませんでした。

 

子どもが成長する途中で、相手の遮断機が下り、家の中がギクシャクしたり、もちろん夫婦の間も赤いランプが点滅して会話がない時代もありました。
遮断機が下りてカンカン鳴っているときは、悪あがきしてもどうしようもないのです。
それよりも開いた時どうするかを考えたり、あるいは無心で空を見上げるか・・・(笑)

 

でも、そんな「止まる」経験があったからこそ、スムーズに動いているときの有難さが身に沁みるんですよね。
そして、下りていたはずの遮断機も、時間が経って気づいたら、なんとか解決して上がっていました。
自分は進みたいのに、止まることを強いられた時、それを逆手に取って価値のある時間に変えることができるのも、まんなか世代だからこそかもしれません。

 

そうそう、私より先に踏切を渡って優越感に浸っている夫は、私が踏切を渡るまで炎天下で待っていてくれます。
優しい。 (細田恭子)

シェアする