教えて!『無形資産』の築きかた VOL.1(上)

上木宇宙(うえきそら)の公務員インタビューシリーズが、「教えて!『無形資産』の築きかた」として、新たにスタートします。
まんなか世代の公務員である上木宇宙は、元気な100歳、『百寿者』を目指し、85歳まで働き続けるための準備をしています。人生100年時代、貯蓄などの有形資産はもちろん、お金に換算できない、友人関係や知識、健康などの『無形資産』を今からコツコツと蓄えていきたい。そこで、『公務員』という生き方をしながら、『無形資産』を蓄えている方からその秘訣をお聞きします。

新型コロナウィルスの影響で学校の自粛が続く中、「ふじみ野高校教員がFMラジオで学校の話題を提供」という新聞記事を見かけました。コミュニティラジオ局って、東日本大震災の時に、地域のハブとして大事な役割を果たしていたこともあり注目していました。コロナ禍真っ只中、県立高校の現役の先生が地域のFMラジオ局とどのように始められたのか興味を惹かれました。発するFM「ふじっこラジオ」のパーソナリティーをされている、埼玉県立ふじみ野高校教員の岡部裕樹さんにお話を伺いました。

岡部裕樹さんプロフィール
1985年埼玉県川越市生まれ。
明治大学法学部法律学科卒業後、株式会社レプロエンタテインメントに入社。ガールズグループやタレント、
女優などのマネージメントを担当。2010年に退社し、教員免許取得のため、科目履修生として再び母校で学ぶ。
2012年より埼玉県高等学校教諭(地歴公民科)として勤務。エンゲージド・ラーニングの1つとして生徒会と市役
所や近隣大学など地域との連携をすすめ、地元の祭りでの出店や駄菓子屋プロジェクトを実施。また、年に4回
福島県郡山市を訪問し「郡山PR大使大作戦」を実践。ティーチャーズ・イニシアティブ(TI)3期生。TIアルムナイ
事務局兼業中。2019/20年度川越市外部評価人。文京学院大学まちラボふじみ野プロジェクト運営委員。
発するFM「ふじっこラジオ」パーソナリティ。
Twitter:@okabeyuki_radio

発するFM「ふじっこラジオ」毎週水曜日15時~15時30分
http://fm840.com/
ラジオがなくてもスマホやパソコンなどからも聴くことができます。

 

-FM「ふじっこラジオ」でどのようなことをされているのですか。

2017年開局した、埼玉県富士見市・ふじみ野市・三芳町及び近隣の志木市・所沢市の情報をお届けする地域コミュニティFMラジオ局『発するFM』の中の番組として、ふじみ野高校「ふじっこラジオ」のパーソナリティーをしています。いつもの帰りのHRのように、一日の一区切りとして生徒と先生をつなぐ場を目指しています。ふじみ野高校の生徒向けがメインで始めました。生徒と学校をつなぐ場の1つであり地域と学校をつなぐ場の1つとしてやっていけたらいいなと思います。

 

-発するFM「ふじっこラジオ」はどのようなきっかけで始めたのですか。

新型コロナウィルスの影響で学校の休暇が続く中、「長い間生徒とコミュニケーションがとれない。こちらからの肉声を届けられたら」と始めました。ゴールデンウィーク明けにラジオ局に提案したところ、「学びのなくなった中、何かできることを」と賛同をいただき、製作費は局で負担してくれています。学校の魅力とともに、地域と連携した話題を提供して、保護者や地域の皆様にも聴いていただきたいです。

 

-ふじみ野市内にある文京学院大学の大学生と交流されているんですよね。

ふじみ野高校の1年生が文京学院大学の高大連携講座に参加していました。年に1回だけだったので、「もっと繋がりを持ちたいですよね」という話になりました。文京学院大学の中山智晴先生のゼミ生と、私が顧問をしている生徒会の生徒で、まずは連携を始めました。福島県郡山市への訪問や大井ショッピング商店会の空き店舗を活用した地域活性化プロジェクトに取り組んでいます。2019年12月に駄菓子屋「菓子屋ぶんぶん」がオープンし、試験的に営業してきました。駄菓子の販売を通して商店街のにぎわいを生み出し、地域に貢献する場を目指しています。「ぬくもりのある隠れ家的空間」「商店街に活気を取り戻したい」という、コンセプトのもと、学生たちはアイデアを出し合いながら工夫を重ねています。春休みにペンキを塗って、内装をきれいにする予定だったのですが、新型コロナウィルスの影響で活動は止まっています。

 

-活動を通じて生徒に変化はありましたか。

ふじみ野高校はスポーツが盛んです。「ちょっとスポーツは・・」という生徒が生徒会に入ってきます。文京学院大学との連携だけでなく、近隣の田植えなどを手伝わせていただいています。最初は田植えも乗り気ではありませんでした。やっているうちに、「今度いつ行くんですか」「勝手に行ってもいいですか」と生徒の主体性が芽ばえてきました。生徒会は文化祭などの校内のイベントの企画・運営だけをしていたのですが、それだけではもったいないなって思っていました。これからも、生徒の視野を広げるような取り組みをしていきたいです。

 

-外のネットワークを高校内に上手に取り込まれていますね。

周囲の先生は校長先生も含めて、「いろいろやってみな」と言ってくださる方ばかりで、私は恵まれていると思います。最初は、生徒会という自分の管轄から出来ることを始めました。「なんか面白いことやっているね」と言ってくださる方が出てきました。少しずつ実績を積み重ね、活動を広げていきました。

下編に続く

 


〜執筆者プロフィール〜
上木 宇宙(うえき そら)
まんなか世代の公務員。
元気な100歳、『百寿者』を目指しています。
健康第一、85歳までは働き続けたい。
定年後、私ができる仕事はなんだろう?
人生100年時代、貯蓄などの有形資産はもちろん、お金に換算できない、友人関係や知識、健康などの『無形資産』を蓄えていきたい。
『公務員』という生き方をしながら、『無形資産』を蓄えている方にその秘訣をお聞きします。

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