ぐるぐるゆるっと子育て@高齢出産 vol.7

41才の妊婦さん①

こんにちは!かもみぃみるです。
昨年7月の初掲載から1年。ようやくこれからが本題?!あらためましてよろしくお願いいたします。
→ vol.4はコチラ(vol.5〜vol.6までは番外編〜自粛生活に寄せて〜でした)

今から15年前。突然の出会いから結婚、妊娠と人生が激変した41才。ここまでの流れをおさらいすると。
《2005年4月》
・妹が唐突にSNS上のサークル仲間の男性を紹介したいと言い出す
・相手の男性からに初めてメール
・その後メールやSNS、電話で話すうちに結婚しようという話になる
・GW、彼が会いに来てくれて、妹家族と一緒に初めて京都で会う
《5月》それぞれの実家にあいさつ・両家の顔合わせ
《6月》入籍・退職
《7月》妊娠発覚・京都で挙式&披露宴
《8月》埼玉県へ引越し&新婚生活スタート

最初に産婦人科を受診したのは京都で、まだ2週目。それから2週間後に再受診して7月のはじめに確定診断を受けました。
そのあと7月末に結婚式、8月半ばに相棒の住まう埼玉県所沢市に引っ越してきました。(以降、夫のことは相棒と称します)
親戚も知人もいない未知の街で、新しい生活のスタートです。
それまで一人暮らしの長かったふたり。相棒の住まいは賃貸の古い戸建て住宅で、生活必需品は揃っていたので、食器棚を探したくらい。夫婦揃っての最初の仕事は産院探しでした。

なるべく自然に産みたいと思っていましたが、高齢出産の上にアレルギーとぜんそくがある私の産院探しは想像以上に大変でした。
助産院は早々に断念。次にネットなどで集めた評判の良い産婦人科を回りました。病院銀座の清瀬にある評判の良い病院や、当時女優さんがお忍びで出産したと噂のあるセレブリティな病院も。
セレブな病院には即刻「高リスクの方はお断りしています」とほぼほぼ門前払い。足湯やジャグジーなど、高級ホテルさながらの施設と食事のクオリティに驚く社会見学で終わりました。

もうひとつの評判の高い病院の方では、丁寧に診察を受けたのですが、そこでも衝撃が!!?

診察室に入って最初の質問が、
「自然妊娠ですか?」
ん?え?どういうこと???
一瞬頭の中がぐるぐるして真っ白になりました。

「え、あっ、はい・・・」
41才の妊婦はそこから始まるのか~。
40才を過ぎての自然妊娠率が急激に下がるためです。

4か月めの検診日が迫っていたのでひとまず受けることに。子宮がん検診、血液検査を受けました。
それからエコー。相棒はこの時、初めてお腹の赤ちゃんとご対面。
ぐんぐんキックしたり、ぐるんぐるんと動き回っていて、
「ちょっとじっとしててくれないかな~。写真が撮れないよ」
と先生が困っておられましたっけ。
座高が8.4cm。ちっちゃいけれど、もう人間の姿をしていました。

続いて、母体血清マーカー検査(クアトロテスト)と羊水検査についての説明があり、簡易的で非確定的なクアトロテストではなく、私の年齢を考えると羊水検査をすすめるというのです。
染色体異常児の産まれる確率などをデータに添って端的に説明を受け、覚悟していたよりもはるかに高い数字に呆然となりました。
羊水検査の時期は妊娠15~16週以降のなるべく早い時期に行った方がよいというので、この時の私の場合は、1~2週の間に結論をださなくてはならない状況でした。

それから家に帰るまで、夫婦で黙ってしょんぼり。
夜になって重い心と口を開いて話し合いました。

「どうしたい?」と相棒。
不安と混乱で泣き出す私。
こんなことで揺れる自分がいや。なぜ「検査は受けずに産みます!」とその場で言えなかったのか。
自分ひとりならともかく、相棒、家族、そして生まれてくる我が子に後悔や負担、迷惑があったらいやだ。いざとなったときに、強い気持ちよりも不安ばかりが押し寄せていました。

幼いころから親しかった、病や障がいのある友人たち。
甥っ子の存在。
福祉施設で出会ったたくさんの人たちとそのご家族たち。
なかでも福祉ホームで2年間、共に暮らした仲間たちの顔が次々に浮かんできて、彼らの笑顔や泣き顔と一緒に過ごした時間の中で感じたこと、さまざまな思いがあふれてきました。
病や障がい、その他、様々な理由をつけて人を区別したり差別したりする人や場所が大嫌い。

そんな私の考えを理解してくれていた相棒がいいました。
「もしかしたらの話をするよ。もし検査を受けたとしてね。その検査の結果が陽性だったときに、あなたはどうするだろう」と。

そう聞かれると答えはあっさり。
「陽性だったとしても、私はこの赤ちゃんとお別れすることなんてできないっ!」
それまでの弱った気持ちに反して、強い強い気持ちがこみ上げてきました。

「そう言うと思ったよ。だったら障がいのあるなしにかかわらず、一緒にお腹の子を迎えよう」と。
ああ、この人と家族になってよかった。あたたかい安堵の涙が次から次へとあふれ出して止まりませんでした。

これまでのように「なるべく自然に」ではなく「なるべく安全に」と思うようになり、自宅に近い、市内であらためて産院を探すことにしました。

 


<かもみぃみるのプロフィール>
1963年生まれ。41歳で結婚、42歳で出産した一人息子は現在中2。産後は体調を崩すなか、孤育てや介護、看取りも経験しました。音楽と踊りが大好きです。結婚までの、そして結婚後の様々な職歴と学びを活かして、数年前から女性の心身のウェルネスをサポートする講座やレッスンを行っています。「その人らしさを大切に。ゆるめること、ながめること、味わうことでよりよく生きる」を目指しています。

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