デコボコ息子ワールド考 2.

小4不登校息子の唯一の居場所、それは学校適応指導教室だった

 

小学校6年間の内、三分の二以上を不登校で過ごした息子ですが、小学生が学校に行かないことを選択すると、その受け皿が、ほとんどないに等しいということが分かりました。

これには私、結構ショックを受けました。

私は、学校の代わりになる昼間、息子の居場所になるところを探しまくりました。

■民間のフリースクール
うちの地域からだと電車に乗っていくところだけでした。そして金額も結構かかり、調べたところのほとんどは、親の送迎が必須または親も一緒に参加することになっていました。
ホームページだけでは、その場の雰囲気が分からないので、「見学に行こう」と息子を誘いましたが、息子が全く乗り気でないので、あきらめました。

■私立の小学校
ある私立小学校の学校説明会に息子と一緒に行きましたが、その学校の小学生があまりにできた子ばかりで、息子が引いてしました。なのでここもなしに。

■学童
息子は小1から学童に通っていたので、学童を続けてもらえたらと思っていましたが、学校に行かない日が増えるに連れて、学童も通わなくなりました(結果小3で退所)。

息子の昼間の居場所候補先が一個一個消えていき、残ったのは自宅と自宅からすぐの祖父母の家だけになりました。

・「小学生が平日昼間過ごす場所」=「小学校」という図式だけが世間でまかり通っている。
・小学校から離れてしまった小学生をフォローする場所はとても限られている。そしてその限られた場所に子どもが行きたいとは限らない。
・行き場ない小学生の不登校児は、自宅で家族(主に母親)が抱え込むことになる。
と、かなりダウナーな気持ちになりました。

その頃は、息子との関係は最悪だったので、私や家族で息子を抱え込むなんて絶対に無理(お互いが倒れるか、刺し違える)。この状況には第三者に入って欲しいと、藁にも縋る思いでたどり着いたのが、相談を続けていた市の教育センター内にある「学校適応指導教室」でした。

学校適応指導教室は、希望したらすぐに通えるところではなく、個別指導から小集団の生活ができるようになった時点で、入所希望を出し、教育センター内での会議と在籍の校長先生の許可を得て、晴れて通うことができます。

息子が小1の頃から教育センターには何度も相談を入れ、小3の時に1対1の個別指導からスタートし、徐々に通う日と時間を増やしていき、だんだんと小集団の活動に参加できるようになりました。そして小4の7月から正式に学校適応指導教室に通うことが許可されました。

息子が小4時、「学校適応指導教室」に通っていた期間は、それまでの息子がウソ(全くの別人)のように楽しくみんなと過ごし、教室のある日は開始時間よりも早く行きたがるようにもなっていました。
そのあまりの変わりように「息子にあった環境があれば、息子はイキイキと過ごせることができる」ことを強く感じました。

息子は「学校適応指導教室」に救われましたが、「ひとり一人の子どもが安心して楽しく過ごせる場」は、それぞれあるはずです。
塾や習い事、地域の行事、放課後お友達と遊ぶ公園などなど、どんな場所でもその子にフィットすれば、いいなと思います。それって、よく言われる「第3の居場所(サードプレイス)」ですね。

不登校小学生の居場所が、もっともっと増えて、オープンに知られるようになって欲しいと願います。

 


〜執筆者プロフィール〜

フジヤマ燈子
フリーライター&編集者。グルメ&街&ひとの取材記事を手掛ける。子どもの頃から「なぜ?なに?っ子」で、親や大人を質問攻めにしたことは数知れず。大人になった今もその問いは続く。自閉症スペクトラムのゲーム&歴史オタクな息子(2007年生まれ)とサッカー観戦が大好きなみずがめ座の夫と暮らす。音楽&ライブ&本屋・図書館巡りが大好き。ビール党から日本酒党へ移行中。
note:発達デコボコ息子と私

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