うさぎぐらし②

14年生きたうさぎを亡くしたペットロスを乗り越えて、新しくうさぎを飼い始めた私。
うさぎとの生活の中で感じたことや、うさぎのことをただ描くコラムです。

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前のうさぎを亡くしたことは、なかなか忘れられない。

先代のネザーランドドワーフを亡くして約1年半。
なにがどう良かったのか全く分からないが、14年と2か月も生きた。

通常7~8年の寿命といわれているうさぎが14年も生きたのだから、どんな風にうさぎを育てたのかと思うかもしれないが、ただそばにいただけである。
淡々と餌をやり水を替え、掃除をし、おやつをやるのを毎日繰り返した。
ネザーランドドワーフで雌なのでかなり神経質。
触ろうとするのも嫌がったので本当にそばにいただけだけど、彼女に私はよく話しかけた。
一方通行だったけど、聞いてくれる(実際は聞いていないだろうけど)存在がいるというのはいいものだ。

本当に最期の最期まで元気で、病気も殆どせず、亡くなる2日前にぱたりと倒れて、そしてそのまま逝ってしまった。

よく餌やおやつを食べる子だった。
大好きだったビスケットは亡くなる少し前にお医者さんに止められたのだが、どうせ亡くなるのだから最期に思い切り食べさせてあげれば良かったなと今も後悔している。
小麦粉でできたおやつをあげるとお腹に良くないからやめてくださいと言ったって、食べ続けた彼女は14年も生きたのだ。
思い切り食べさせてあげれば良かったな。

彼女が亡くなってから、音が消えた。うさぎは殆ど鳴かないけれど(たまにブヒブヒ鳴いた)静かになったなとふと思っては涙が出て淋しくなる。
カタカタと動く音、牧草や餌を食べる音。14年聞き続けた音が、ただただ恋しかった。

でもやがて、時間ぐすりがだんだんと効いてきて、音がまた聞きたい欲が出てきた。あんなにあんなに悲しかったのに。

そうして、うさぎをネットで見る日々が始まったのだった。(遠藤ひろみ)