食べたものでできている(3)おきゅうとと博多ねぎ

食べたものでできている(3)おきゅうとと博多ねぎ

(画像は林隆三商店より)

「人生100年時代」を生きるぱっとしない中年が、特になにもない日常に口にしているなんでもないものを書くコラム。バカだなあと思いながら読み飛ばしていただければ幸いです。

3月も後半にさしかかり桜が咲きはじめました。しかし感染拡大防止で人が集まる機会が次々と中止になり、いまひとつ味わい深さに欠ける今年です。帰省の予定もたてづらく、地元のごはんが恋しいです。

交通網が発達した21世紀、そしてこんな小さな日本ではありますが、その地にいないと食べられないものはまだあります。私のホームタウン福岡の味、というと「明太子」「ラーメン」とお思いかもしれませんが、それらは首都圏では容易に食することができます。

地元でないと食べられないもの、それは「おきゅうと」です。「なにそれ食べ物の名前?」といわれたことすらあるのですが、福岡では日常的にスーパーでも売られていて、よく食卓に出ます。海草を煮とかして固めたもので、ところてんや寒天に近いかもしれませんが、その2つとはまた違う独特の風味と食感があります。

老舗である林隆三商店の案内によれば、「おきゅうと」は江戸時代には食品として地域に根づいていたようです。子どもの頃から慣れ親しんだ者にとってはソウルフードですが、なぜか全国区にはならず。地味だから?日持ちしないから?いずれにしても残念です。

もしかしたら食べ方も関係あるかもしれません。細く切って、おろししょうが、酢醤油、鰹節、ねぎとまぜて食べるのですが、ねぎは細くて青い博多ねぎでないと合わないのです。最近はなんでも通販がありますが、博多ねぎの風味を保ちつつ送れるのかなあ・・・

書いていたら無性に食べたくなってきました。早く今の状況が解決されて、気軽に移動して好きなものを食べられる生活に戻れますように。(古川晶子

おきゅうと 分量 100 g あたり
カロリー (kcal) 6
脂質 0.1 g	
コレステロール 1 mg	
ナトリウム 20 mg	
カリウム 22 mg	
炭水化物 2.5 g	
タンパク質 0.3 g	
ビタミンC	0 mg	カルシウム	19 mg
鉄	0.6 mg	ビタミンD	0 µg
ビタミンB6	0 mg	コバラミン	0.2 µg
マグネシウム	16 mg	
(日本食品標準成分表)

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