まろんと行く散歩道 vol.2

まんなか世代になって、犬を飼った。
ずっと以前から子どもたちにせがまれていたが、転勤族の社宅住まいでは無理。
でも、空の巣症候群やら更年期やらに襲われて、犬を飼う事になった。
その話はまた別の機会に・・・。
愛犬まろんと一緒に歩むコラムに、どうぞお付き合いください。

~見る~

近いところが見えづらい。
電車の中で行き先や時間をスマホで確認するときが特に辛い。
ついついメガネの端っこを持って、少しだけ上げるようになった。

たしか40代初めだったかしら、なんとなく近いところが見えづらくなってきたので眼科に行って「コンタクトを作りたい」と言ったら女医さんに「あなたの年齢でコンタクトを作っても大変よ。メガネのほうがいいです」と言われ、落ち込んだ。
そうか・・コンタクトは若い人がするものなんだと勝手に解釈して、それからメガネをしている。
最近になって「乱視が強いのでメガネを薦められたらしい」ということがわかったが、当時は年齢を突き付けられたような気がして落ち込んだ。

こういう事が、たびたび起きるようになった。
この服は若者向け?この化粧品は?このカフェは?この講座は?
人がなんて言おうと、自分が着たいものを着て、食べたいものを食べ、学びたいことを学べばいいのだけれど、まんなか世代はまんなかだけに、迷う。
もっとこうしてみたい。もっと私らしく、もっとラクに・・!
そう思っても夫の声、子どもの声、親の声が邪魔して、目を逸らしたり。

でもね、今までのように元気に挑戦できる残り時間は確実に減っている。
少なくとも身体は教えてくれる。
だからそんなときは目を閉じて、自分らしい自分をゆっくり思い出そう。

そういえば、見えなくなった分、見えるものも増えた。
見えない努力、見えない気遣い、見えない想い・・・
そんな魔法のような力が確実に備わっている。

そうか。失っていくものももちろんあるけれど、得るものも多いんだ。
それならその力を大切にしなきゃ。
見えないものに気づく力をさらに磨いていこう。

そうしたら、ここからどんなものが見えるようになるんだろう。楽しみ!(細田恭子)