えんどう豆日記20180827:メタ認知トレーニングを学びました

SCE理事の遠藤です。
NPO法人市民後見センターさいたまさんの「平成30年度第1回勉強会」に行ってまいりました(SCE代表古川・理事細田と遠藤は会員です)。

市民後見センターさいたまH30第1回勉強会

東京大学大教養学部の細野特任助教による「メタ認知トレーニング」の紹介と最新精神医学について」のお話です。当事者とのコミュニケーション方法を理解するのが目的です。

メタ認知とは

メタ認知とは「自分で自分を観察すること」つまり「客観的に自分を見ること」。
精神疾患や認知症の方のリハビリに、このメタ認知のトレーニングしているそうです。
当事者の方は、妄想などで物事を少ない情報や短絡的に、悪い方向に考えてしまう傾向があります。メタ認知をトレーニングすることで、目の前で起きていることの本質を考えたり、自分の考えを疑ってみたり、そしてそれを修正できる力が付くそうです。

メタ認知トレーニング体験

実際のトレーニングを体験しました。
画像の一部(人の表情のアップ)やイラストの一片だけの情報を見て、選択肢の中から正解を推理するワークショップです。グループに分かれて、「正解だと思うもの」「正解だと思う理由」を一人ずつ言っていきます。そして、グループ内で話し合いながら、正解を1つ決めます。正解は、多数決ではなく話し合って決めること。大事なことは、それぞれの正解の理由を聞いた時に、よく考えたり、意見を聞いて自分の思い込みを修正できることなどです。

このワークショップはとても楽しかったです。一部の画像で正解を判断できないことが分かったり、他人の考えを聞いて、思い込んでいた見え方が変わったりします。
メタ認知トレーニングは当事者だけではなく全ての人にとっても有効だそうです。私たちは、自分の価値観や思い込みで状況を判断してしまいがちなことよくあります。それをもっと広い視野で見ることができたら、色々な物事がうまくいきます。特に支援をしている中では、提供できることが相手の望むことなのか?を広い視点で考えられることが大切になってきます。
こんな風に楽しみながら、そして人と和気あいあいと話し合いながらトレーニングできることは、プレッシャーもなく心にとても栄養になる気がします。いいトレーニング法だなと思いました。

そのほか、ドイツで行われた「世界精神医学会」に参加したときのことをお話ししてくださいました。最新治療器のお話や、VRを用いた研究が盛んに行われていること、またLGBTを抱えて悩んでいる人たちには、治療的介入よりグループでシェアすることが有効だそうです。

細野先生は、「精神の治療は時間がかかります。でも、パフォーマンスが悪くてもその人それぞれの明るい未来を信じて接しています。」と、ご自身の経験や患者さんに向き合うときの心のあり方なども沢山のお話してくださいました。心の病には人の心が一番の薬なのかもしれません。

<遠藤ひろみプロフィール>
埼玉県飯能市出身、さいたま市在住。イラストやグラフィックデザインなどの業務経験を経て、2013年よりイラスト表現とアロマテラピー等を複合した独自の手法で「がんばりすぎ」な女性に「心のスッキリ体験」を提供する。
イラスト・デザイン『はたらくらぶインタビュー集2012-2017 それぞれの「自分らしさ」を形にする営み』(プラスワン・パブリッシング)ほか多数