まかない日記20180619

SCE代表の古川です。
きのう発生した大阪の地震は今も余震が続いています。
個人の生活はもちろんですが、企業活動への打撃も大きいです。
まずは救助や避難が急務ですが、産業への影響は長く続き、今後、雇用や働き方にも響いてきます(「定額働かせ放題」審議している場合じゃないのでは)。

H30NWECフォーラム特別講演

国立女性教育会館(NWEC)男女共同参画推進フォーラムのご案内をいただきました。
毎年開催されていますが、今年度は働き方を取り上げるようで、大きく掲載されている特別講演のタイトルは「すべての男女が活躍でき、働きやすく暮らしやすい社会を創る」というものです。イベント自体の意義には大いに賛同ですが、このタイトルは「???」で・・・

「活躍」と「働きやすく暮らしやすい」は同時に実現できるのでしょうか?

まず「活躍」とは?
昇進?昇給?有名になる?・・・なんだか違う気がします。
それは、やりがいのある職務に出会い、納得いく成果を上げる、ということではないでしょうか。
(寝食を忘れるほど熱中して自己研鑽するということも往々にしてありますね)

では「働きやすく暮らしやすい」とは?
それは、健康状態や家族状況の変化など、人が生きていればかならず出会う様々な出来事をのりこえながら働き続けることができる、ということではないでしょうか。

長い職業生活の中にはいろんな時期があります。
「活躍」できる時期は、それほど長くはありません。
健康状態や家族状況などがそれを可能にする間だけのことで、休みなく「活躍」し続けるという人はそんなに多くはないのです。

しかし、企業活動は常に他社との競争にさらされているので、「活躍」できる従業員をどれだけ抱えているか、を重要視することになります。
そこでは、「活躍」できない状況にある従業員は肩身が狭くなりがちで「働きやすく暮らしやすい」とはいえません。

しかし「活躍」していないからといって役に立たないわけではありません。
職場以外での様々な役割を果たしながら働く、という立ち位置だからこそ見えてくるものがあり、職務に反映できることがあります。
それは、目の前の収益にはならないかもしれませんが、企業が社会の変化に対応することにつながります。
それには、「働きやすく暮らしやすい」ように、職場環境を整えることが必要です。

企業間の絶え間ない競争に耐えつつ「活躍」していない従業員を活かす・・・いうほど簡単なことではありません。
しかし、「すべての男女が活躍でき、働きやすく暮らしやすい」を実現するためには、これしかない、と思います。

そんな夢物語のような・・・といわれてしまいそうですが、だからこそ「創」という字があてられているのかもしれません。
このイベントを通じて、実現の可能性がすこしでも上がるといいなと思います。

<古川晶子プロフィール>
福岡県出身、さいたま市在住。キャリアカウンセラー団体で企画・営業に携わった後、2006年に独立し「人と仕事の幸せな関係性」をテーマに講演等を行う。2013年にSCE設立。
著書『キャリアカウンセラーという生き方「人生の節目」を乗り越える人を支える仕事』(セルバ出版)