まかない日記20180313

SCE代表の古川です。
埼玉県「女性からの政策提言講座」事業(H29)が完了しました。
SCEとして事業受託団体をやるのは、H25・H26につづき3回めですが、今回は理事の遠藤が事務局業務を大部分引き受けてくれたので(やりたくてやってるんじゃないと成果発表会の事務局あいさつで言っていましたが←)私は講座そのものの企画や進行に注力できました。

真剣に取り組む古川(撮影:遠藤)

この事業は、埼玉県庁が県内各地の行政関連の審議会に参加する女性の割合を増やしていく目的で立ち上げられたものだそうです。
参加者は3回の講座で「男女共同参画」と「政策提言」について学び、さらに2か月の後に「成果発表会」で何らかの「成果」を発表するという組み立てです。

・・・と、さらっと書いてみましたが、最初に事業受託団体に応募する際(ちなみにH24年度に事業受託団体だった、あれあれあの新井純子さんが「応募してみたら?」とすすめてくれました)仕様書でこの組み立てを知ったときの感想は、率直にいうと「いや無理でしょそれ。」でした。
だって参加者は、一般の県民です。
社会学部の学生でも、市民活動団体スタッフでもなく、ジェンダーギャップ指数114位(先進国最下位)の日本で暮らしている女性たちです。
県庁としては「その人たちの日々の経験の中に男女共同参画の課題そのものがあるはずだから、ぜひ声をあげてほしい」ということなのかもしれませんが、渦中の人が自力で課題を抽出したり論じたり発表したりするには、3回の講座だけでは無理がありすぎる。

この講座事業を受託するなら、3回の講座と発表会の間、約2か月のフォローアップが、水面下ではあるけど実質上の中心業務になる、というのが私の予測でした。
そして実際その通りでした。

参加者には、興味・関心を軸に少人数のグループをつくってもらい、発表準備のフォローアップもその単位で行いました。
浮上してくる事柄は、グループによって、メンバーによって実に様々でした。
テーマをひとつに決めること、グループ内で議論しとりまとめること、発表者という立場になること、などにドキドキしているグループもあれば、そもそも「男女共同参画」「ジェンダー」という考え方がいまひとつ腑に落ちないメンバーがいる、というグループもありました。

そんな「?」や「!」が日や時を問わず浮上してくるのに一つひとつ応えていくのがフォローアップという活動です。
けっこう大変だったり、しみじみしたり、対応する側も心が休まるときがないのですが、学校とは違う、大人になってからの学びのリアルに触れる機会でもありました。

結果的には、今年度も各グループは非常に充実した準備をして「成果発表会」では、行政職員の方々が感心するほどしっかりと根拠をもって、各自のテーマとそこに対する「提言」を発表することができました。
この講座に参加して「成果発表」をしたことが、それぞれの自信になり、新しい一歩(講座のサブテーマです)になっていくといいなと思いつつ司会進行をしておりました。

埼玉県庁としては、今年度でこの事業は完結とのことです。
以前に、県内各地で展開されると聞いたので、10か所くらいの実施で完結というのは非常に残念ですが(県内市町村数は63)いろいろ事情があるのでしょう。
SCEとしては、この事業やそこからの派生で、県内の意欲的な女性たちとゆるやかなつながりを持つことができ、とても感謝しています。
ありがとうございました。